素材・技法の紹介
貼り紙
芯材に和紙または洋紙を貼った紙のことです。
チップボールや合紙ボールなどの厚紙で箱本体をつくり、そこに薄い紙を貼りつけて仕上げたものを「貼り箱」といいます。
芯材の厚みを変えることで、強度や耐久性を調整できます。
表面に貼る紙を変えることで、デザイン性の高い表現が可能です。
身近なところでは、和菓子や文房具などの贈答用の箱にもよく使われています。
段ボール
紙製の箱のうち、最もなじみ深い素材ではないでしょうか。
段ボールとひとくちにいっても、頻繁に使われるものだけで約8種類のバリエーションがあります。
段ボールは外側の2枚の板紙の間にフルート(波状の紙)を挟み込んだものです。
板紙とフルートの厚みや硬さが変われば、強度や見た目の印象も変わります。
お客さまの用途に合わせて最適なものが選べるよう、ぜひご相談下さい。
段ボールはいわゆる「みかん箱」と呼ばれる運送用はもちろんのこと、最近では装飾性の高いギフトボックスとしても多く用いられています。
デザインや加工によって、クラフト感を活かした風合いを出すことができます。
また、国内の段ボールの95%がリサイクルされているといわれており、環境に配慮した素材だといえるでしょう。
洋紙
紙の種類と斤量(紙の重さ・強度)を適切に選べば、1枚の紙から箱をつくることもできます。
PET(ポリエチレンテレフタラート)
いわゆるペットボトルの素材です。
軽くて透明な箱をつくることができ、お菓子や雑貨などのギフトボックスによく用いられています。
弊社では、中に敷く台紙や内装もあわせて設計・製造しております。
PP(ポリプロピレン)
PETと似ていますが、より薄く、柔らかい加工に向いています。
身近なところではクリアファイルの素材でもあり、光沢があって印刷時の発色がよいことも特長のひとつです。
プラスチックダンボール
通称プラダンと呼ばれている、プラスチック製の段ボールのことです。
ポリプロピレン樹脂(PP)を原料にしており、紙の段ボールと同じく、2枚の外板の間が中空構造になっています。
軽さと強度が特長で、耐久性にすぐれます。
そのため、配達等でくりかえし使う通い箱、精密機器ケース、引越用の養生シートなどに用いられています。
箱の内装・クッションでは…
下記の素材を用いて、箱の内装やクッション材の設計・製造も承っております。
- 積層段ボール
- 硬質ポリエチレン
- ウレタンなど