素材・技法の紹介
箔押し加工
金箔、銀箔、色箔などを、熱した金型でプレスして転写させる加工技術です。
通常の印刷では出すことのできないメタリックな輝きがあり、高級感が演出されます。
浮き出し加工（エンボス加工、デボス加工）
凸と凹の2種類の版の間に用紙を入れ、プレスをかけることで文字や絵柄を浮き上がらせる加工技術です。
紙をふっくらと盛り上げることを「エンボス加工」、反対にへこませることを「デボス加工」と呼びます。
どちらも見る角度や光の加減で箱の印象が変わり、絵柄が浮き出てきます。
上品で繊細な浮き出し加工ですが、箔押しと一緒に使えばゴージャスな印象がさらに加わります。
空押し加工
2つの版を使う浮き出しとは違って、1つの版を紙にプレスして文字や絵柄のへこみをつける加工技術のことです。
特に、厚手で表面のざらざらした用紙に空押しをしますと効果的です。
浮き出しや箔押しほどの目立つ印象はありませんが、引き締まったクラシカルな印象を与えることができ、少量生産のクラフト品や記念品などにもぴったりです。
ロウ引き加工
熱で溶かしたロウを紙に染み込ませる加工技術のことです。
ロウを引くことで紙の持つ色味が深く出て、透明感が加わります。
また、紙の厚みが増すために強度も上がります。
表面がしっとりした質感に変わり、箱を手にとったときに吸いつくような触感が実現できます。傷をつけると白く筋が入り、味わいのあるダメージ感が出るのも特徴です。
PP加工（グロスPP、マットPP）
ポリプロピレン加工のことで、紙をコーティングするラミネートの1種です。
表面の強度を増して傷や色移りを防ぎ、また発色よく見せることができます。
当社では、つやのある「グロスPP」、光沢のない「マットPP」をご用意しております。
グロスPP加工をかけると、色に華やぎが出て、カジュアルな印象となります。
マットPP加工をかけると、光の反射が抑えられ、しっとりと落ち着いた印象となります。
切り抜き加工
（抜き落とし、ストリッピング）
紙の一部を型で抜き落とし、絵や文字を浮かびあがらせる加工技術です。
抜き落とした穴から箱の中身がちらりと見えたり、また色や質感の異なる別の用紙が見えたりすることで、ひねりの利いた、印象的な仕上がりとなります。
